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GOTHICMADE -花の詩女-

 今日は映画2本観に行ってきたので、とりあえず1本ずつ感想書きます。


 まずは花の詩女 ゴティックメードから。


 作者曰くこのアニメの売りの部分は、ロボットのメカニズムが如何にして稼働するかという所らしいです。
 これまでのロボットアニメで省略されてた、メカニズムのシーケンスをリアルに描いたと。
 主役メカであるところのカイゼリン登場シーンでそのこだわりは遺憾なく発揮されてました。
 実にメカメカしく起動してくれます。
 しかしそれだけです。
 リアルに描いただけでロボットアニメとしてのカタルシス微塵もありませんでした。止め絵同然で一瞬でカタが付く戦闘シーンなんて誰が見たいと思うんですか。いっそ漫画で充分でしょう。
 それでいて「まだまだ凄いのは見せてない」とか出し惜しみ発言しちゃうんだから嫌気がさしますね。
 こう言っちゃなんですが「明日から本気出す」と同義語でしょう。
 その凄いのを披露出来る機会が今後あればいいですけどね。


 それからロボットが存在することのリアルさ(世界観的な意味で)を描いたとも語ってますが、30年以上前にザンボット3がやったことを今更声高に主張する意味があるんでしょうかね。そもそもザンボット3の10分の1も描けてないし。尺の都合にしてもちょっと浅すぎでしょう。


 ストーリーは、最初は立場の違いから反目し合ってた主人公とヒロインが、やがて互いに理解するに至り…と感じで、難しいことはひとつもなく、実にシンプルでストレートでした。ここだけ万人向けです。
 設定は色々とややこしいことになってるようですが。F.S.S.が絡んでるせいで・・・。


 結論としてはよく調教された永野護のファン、永野護が好きでF.S.S.ならなんでも良いって人以外にはまったくお薦めできない映画です。
 もう漫画の連載6年も止めた結果がコレですかという脱力感しか。
 まぁもともと自分のコアなファンで付いて来れるヤツだけ付いて来いってスタイルの人でしたから、コア層が喜んでるならこれはこれでアリなのかも知れません。


 最後に本当にどうでもいいことですが、エンドロールクレジットのエレクトリックベースの綴りがElectric Baseになってました。BaseじゃなくてBassでしょうが・・・ベーシストでもあるんだから推敲ぐらいしましょうよ・・・。