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「イーハトーヴ」交響曲

 昨日は冨田勲の新作交響曲「イーハトーヴ」の全世界初演コンサートに行ってきました。
 合唱のソリスト初音ミクにやらせるとかで話題になったアレです。
 日本の作曲家と言うとどうにも現代音楽というイメージが拭えなくて、面白半分でチケットを買ったのはいいんですが、コテコテの現代音楽1時間とか演奏されたらどうしようかと一抹の不安はありました。
 実際の演奏を聴いてみて、そんな不安はまったくの杞憂でした。
 宮沢賢治の作品を題材にして作曲されたためか、全体的に映画音楽とかバレエ音楽の雰囲気でした。それも北欧クラシックの香りのする。
 我が家で一番多いクラシックCDが北欧ものなので、聴きやすい上に馴染みのある感じで、癒しの一時でした。
 肝心要の初音ミクですが、パイプオルガン前に設置された透過スクリーンに出現して、くるくると踊ってました。事前に全く情報収集しなかったので、まさか透過スクリーンを使用するとは思ってませんでした。アレ凄いですね。
 ミクの演奏に関しては、なんでもシンセキーボードにあらかじめミク音声のフレーズを仕込んで置いて、指揮者に併せて演奏して歌わせるという凝ったシステムだとか。
 そのため、マニピュレーターさん達とシンセキーボード&ラックが鎮座するという、クラシックスタイルのコンサートではまず見かけない珍しいステージでした。
 この日の演奏はライブレコーディングされて来年の1月23日に発売されるそうですが、家でもじっくり聴いてみたいですね。実演ではミク音声の歌詞がちょっと聴き取りづらかったので、改めて聴きなおしたいです。