最近話題の佐村河内守が作曲した大交響曲がEテレで放映されたのでリアルタイムで見てました。
先日放映されたドキュメントでは、ほぼ第3楽章の一番美しいところだけしか流れなかったので、一度全曲聴いてみたかったんですよね。
作曲者によれば第1楽章が「運命」、第2楽章が「絶望」、第3楽章が「希望」を表してるとのことで、CDのレビューなども全体的に重苦しい曲想で、最後に救済の音楽が出現すると聴いていたので覚悟して見てたんですが、意外なほど聴きやすかったです。
第1楽章も第2楽章も確かに悲しい曲想ではあるんですが、個人的には重いとは感じませんでした。
逆に希望の楽章であるところの第3楽章が初っぱなから豪快にばりばりとオーケストラが鳴り響いて、楽章の半分以上は重苦しい曲想でした。件の救済の音楽が出現するのは、本当に最後の最後。
原爆投下を題材にした音楽はいくつか聴いたことがありますけど、題材が題材だけに基本的におどろおどろしく怖いものが多かったんですが、この交響曲は最後以外にも随所に救いを感じる箇所があって(作曲者はそう意図しなかったのかも知れませんが)、心が折れずに最後まで聴けました。
番組は一応録画してあるので、もう1回聴いてみて良かったらCDを買おうかなと。