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坂道のアポロン

 今期のお気に入りアニメだった坂道のアポロンが終わってしまいました。
 一通り見終えて改めて考えてしまうのは、


 音楽は誰のものなんだ?


 ということですかね。
 いや一人一人みんなのものなんだけど。
 しかし自分の音楽は自分ひとりのものでいいのか。
 優れた音楽家は音楽の素晴らしさを伝道する義務があるんじゃないのかとか。


 それというのも、このアニメにおいて音楽は、あくまで主人公同士のコミュニケーションの手段であって、ほとんどの場合それ以上でもそれ以下でもないんですよね。
 しかもアマチュアながら優れた演奏家たちが登場するにも関わらず、メンバーだけのセッションシーンが中心で、客入りのライブシーンでまともなのはひとつもありませんでした。
 じゃあ2年生時の文化祭でのライブシーンはどうなんだと言われそうですが、確かに結果として多くの人の心に残る演奏でしたが、あれがまともなライブかと言われると疑問です。むしろあれこそコミュニケーション以外の何者でもないでしょう。


 そして珍しく人前で演奏することを意識し、かつ入念に準備をしていた3年生時の文化祭ライブが幻と消えたのが残念でなりません。


 まぁここまで文句言っておいてなんですが、そこが一番いとおしいところでもあります。
 あの演奏家同士の即興の対話シーンを見て、俺はひょっとして今音楽の真髄を見てるんじゃないだろうかと。


 何はともあれいいアニメでした。
 原作マンガのパワーもあるんでしょうけど、実際に音楽が聴けるのは映像化の強みですよね。
 あの後3人はどうなったのかなあ・・・。